ついにキヤノンが映画を中心とした映像制作用の、レンズ交換式ビデオカメラ『EOS C300/EOS C300 PL』の2機種を発表。発売は2012年1月下旬より。価格はオープンプライス。市場価格は150万円くらいになる見込み。
ざっくり特徴は
- EFマウント対応。新開発EFシネマレンズとEFレンズが使用可能。
- 低ノイズ、高画質。新開発スーパー35mm相当CMOSセンサー。
- 8.3メガのCMOSセンサーを最大限に活かすCanon Logガンマ。
- カラーコレクションや合成処理で威力を発揮するカラーサンプリング4:2:2。
- 圧縮効率が良く扱いやすいMPEG-2 Long GOPコーデックを採用。
- 手持ち撮影も、狭小空間でも自由に撮影できる軽量・小型設計。
- 拡張性に優れた設計。HD-SDI端子など入出力端子を豊富に装備。
『
EOS C300』がEFレンズマウントで『
EOS C300 PL』が映画用カメラで使われるPLマウント。
センサーはスーパー35mm相当のCMOSとのことだが、
従来のデジタル一眼レフカメラで発生するジャギーが発生しにくい設計になっているほか、ローリングシャッター現象の発生も抑えてあるとのこと。
そしてカラーサンプリング方式は4:2:2。カラコレや合成もしやすい。
録画モードは以下のとおり。
多彩な録画モード
ビデオ映像圧縮形式:MPEG-2 LONG GOP | ビットレート (カラーサンプリング) (プロファイル@レベル) | 記録画素 | フレームレート | 記録時間(32GB時)* |
NTSCモード | PALモード | 24.00Pモード |
50Mbps(CBR)
(4:2:2)
{422P@HL} | 1920×1080 | 59.94i | 50.00i | 24.00P | 80分 |
29.97P | 25.00P |
23.98P | - |
1280×720 | 59.94P | 50.00P | 24.00P |
29.97P | 25.00P |
23.98P | - |
35Mbps(VBR)
(4:2:0)
{MP@HL} | 1920×1080 | 59.94i | 50.00i | - | 110分 |
29.97P | 25.00P |
23.98P | - |
1920×1080 | 59.94P | 50.00P |
29.97P | 50.00P |
23.98P | - |
25Mbps(CBR)
(4:2:0)
{MP@H14} | 1440×1080 | 59.94i | 50.00i | - | 155分 |
59.94i | 25.00P |
23.98P | - |
あとポイントは、
■4.0 型マルチ操作パネル
■電動NDフィルター(2 Stops、4 Stops、6 Stopsの3濃度)
■CFカードスロット(カードスロットは2基搭載。2枚のカードに連続して記録することで長時間撮影も可能。また2枚のCFカードに動画を同時に記録することもできる。)
■防塵・防滴設計、冷却システム、スロー&ファーストモーション(1fps刻みで設定可能)
■インターバル/フレーム記録(設定した時間間隔で、指定したフレーム数だけ収録を繰り返すインターバル機能を搭載)
などなど。
ちなみに、レンズも出ましたよ。
CN-E 85mm T1.3 L F 価格:590,000円(税別) 2012年8月発売予定
CN-E14.5-60mm T2.6 L S/SP 価格:3,900,000円(税別) 2012年1月下旬発売予定
CN-E30-300mm T2.95-3.7 L S/SP 価格:4,100,000円(税別) 2012年3月下旬発売予定
で、またまた勝手な結論づけを。
映画用としては、格安だけど個人でほいほい買える価格ではない。
あとは、REDと比べると操作や編集が簡単なので、優位性はアリなのかもしれない。
高感度特性はずば抜けている(ISO20000でもノイズがほとんど出ないとのこと)ようなので、照明に対するコストが下げられるのは魅力かも。
あとコンパクトさもREDより上かもしれない。
AFがなく、すべてMFなので、個人が買っても意味が無いかもしれない。やっぱり業務用。
専用レンズがやっぱり高い。貧乏プロダクションはEFレンズで我慢するしかない。
こんなかんじ?